本日、事務所の所在地にある板橋区権利擁護センター主宰の「遺言・相続・成年後見人のセミナー」に参加しました。参加者は150名。セミナー終了後の具体的相談者20名の規模です。
セミナー受講者の一人から質問がありました。「子どもに成年後見をさせたとき、費用を子供に払わないといけないのか?」。講師の説明がありました。「当事者で決めて無料にしても構いません。その分を遺言書で相続財産を加えることもできます」。すかさず質問者の独り言とも言えるつぶやきが聞こえました。「そうですよね、一所懸命育てたんですから」。まわりからもどよめきともつかない納得の声がたくさん聞かれました。
親と子どもの意識のズレが鮮明に浮彫にされたと感じました。戦後の個人主義で教育を受けた世代にはかなりドライに考える方が大勢おります。親は親の論理があり、子どもは子どもの論理があります。おそらく質問者のケースでは、子どもとの間ですんなりとはいかないだろうなあと思わされたところです。
戦後の混乱期を懸命に生き抜き、子どもを立派に育て上げる苦労は並大抵の苦労ではありません。ご質問者のご意見は当然のことだと思います。私も、何とかこのご苦労を子どもにわかってもらえる遺言書作成のお手伝いに邁進しなければ、と心を新たにしたところです。
シニアライフコンサルタントとして、団塊世代のお手伝い12年目の私の仕事はご自分の終焉を円満なものにしたいという皆様に、遺言書等を通じてその実現を図ることです。この記事にお目を通されたあなたに役立つ情報をご提供し続けることも私の役目です。よろしくお願いします。